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    2016年 ラジャン氏の後継、インド中央銀行の新しい総裁

    2016 - 08/24 [Wed] - 14:43

    インド中央銀行副総裁から新総裁に昇格するとインド政府が発表した、ウルジット・パテル氏

    patel.jpg

    ■ インド中銀新総裁「オーソドックス路線」継続 ■
    Financial Times(日経)2016年8月22日付 英フィナンシャル・タイムズ紙
    By Amy Kazmin in New Delhi

    http://www.nikkei.com/article/DGXMZO06349460S6A820C1000000/

     インドの中央銀行総裁として高い評価を得ていたラグラム・ラジャン氏は、任期満了後に米国に戻るという予想外の決断を下した数日後、インフレをあおり、マクロ経済の安定性を損ねかねない成長刺激策の実験をしたいという誘惑には注意するよう、同胞に警告した。同氏は「何か独創的なことを試みさえすれば、すべてを手に入れられるというエコノミストには、くれぐれも用心したほうがいい」と述べた。

    ■「インフレ目標設定」枠組み築いた立役者


     ラジャン氏はインド準備銀行(RBI)総裁として、経済成長を犠牲にしてインフレを抑制する積極的な取り組みについて、業界団体やナレンドラ・モディ首相率いるインド政府内の一部から批判を浴びた。ラジャン氏退任のニュースは、モディ氏がもっと冒険心のある人物、経済を加速させるためにリスクを取る意思を持った人を後継指名するという、激しい憶測に火をつけた。

     だが、そうした期待は打ち砕かれた。インド政府が、金融政策担当の副総裁で控えめなウルジット・パテル氏を総裁に昇格させる人事を静かに発表したからだ。

     パテル氏は、インフレ目標を設定するインドの新しい金融政策の枠組みを築いた立役者だ。この枠組みは、数十年にわたり、多くの場合矛盾した雑多な要因がインドの金利決定の動機となってきた時代に終止符を打ち、管理可能な範囲内にインフレ率を維持することに明確な重点を置いた。

     パテル氏は、米エール大学で経済学博士号を取得した後、国際通貨基金(IMF)に5年間勤めてキャリアをスタートさせた。信頼できる人物、RBIに継続性をもたらす人物と見なされている。

     「一部の候補者とは異なり、政策の冒険主義の片りんも見せたことのない人物を選んだ」。JPモルガンで新興国部門を率いるジャハンギル・アジス氏は語る。「パテル氏は非常にオーソドックスなエコノミストだ。『多少の成長を確保するために多少のマクロ経済の安定を犠牲にさせてほしい』と語るような人ではない」

     アジス氏はパテル氏のことをラジャン氏の「自然な後継者」と評し、パテル氏の総裁指名はインドの長期展望にとって幸先が良いと指摘する。「我々がこれまで非正統性より正統性を選んできたという事実は、政府にとって、依然としてマクロ経済の安定性が最優先事項であることを示唆している」

     市場はこの人選に安心感を抱くとみられるが、インフレに関して新総裁が多くの人が予想していたほどハト派ではないという事実を踏まえれば、投資家は若干不安を覚えているかもしれない。

     スタンダードチャータード銀行のエコノミストらは、「パテル氏は前任者のラジャン氏以上ではないとしても、同じくらいタカ派だと思われている。そのため大幅な政策緩和への期待は薄れる可能性が高い」との見方を示す。

     投資家は、今後パテル氏が銀行セクターを目詰まりさせている不良債権の一掃にラジャン氏と同じくらい積極的かどうか、2017年3月までに国営銀行の帳簿上の不良債権を完全に認識して貸倒引当金を計上することを目指す、ラジャン氏の目標を維持するかどうかを見守ることになる。

     ラジャン氏は、長年にわたるRBIの規制の甘さに終止符を打った。だが、問題資産との対峙を金融機関に強いる同氏の取り組みは、国営銀行の幹部や政治的なコネがある借り手企業から激しい抵抗に遭った。「投資家は、新総裁がこれまでと同じ切迫感を持って銀行セクターの一掃を継続することを期待している」と、スタンダードチャータード銀は指摘する。

     パテル氏は、折しも組織の構造が劇的に変わるとき、それもインフレ率が中銀の適正と見なす上限である6%を突破したタイミングで、RBIトップに就く。従来、金利の決定は総裁が一手に責任を負うため、潜在的にインド政府の圧力に極めて影響されやすい立場に個人が置かれる仕組みだとみなされていた。

    ■金利決定で重要な役割、新副総裁人事に注目

     まもなく、金利の決定は総勢6人の金融政策委員会の管轄下に移される。委員のうち3人はRBIが任命、3人は政府の代表で構成する。賛否が同数になった場合に限り、RBI総裁が票を投じる仕組みだ。

     HSBC証券のインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は、パテル氏の後任の副総裁に就く人物が新しい金融政策委員会で重要な席を占めるため、新副総裁の人事が注視されていると語る。10月に予定する次回の金融政策評価までに、新たな委員会の任命が完了しているかどうか、あるいはパテル氏自身が最初の決断を下すのか、まだわからない。

     パテル氏はラジャン氏よりも、ずっと控えめな姿勢を貫く可能性が高い。前任のラジャン氏は08年の世界金融危機を予見して警鐘を鳴らし、絶大な評価を得た。その忌憚ない発言こそ、モディ氏が同氏の再任を渋った大きな理由とみられる。

     しかし、パテル氏は制度の一部として、前任者の政策のレガシー(遺産)を継続するうえで格好の位置に付けているように見える。フィッチ・レーティングスのアジア太平洋地域のソブリン格付けディレクター、トマス・ルックメーカー氏は「格付けの観点からすれば、個性より政策のほうが重要だ。インフレ抑制や銀行セクターの問題一掃で成功を収めるため、中銀総裁がロックスターの地位を得ている必要はない」と話す。

    By Amy Kazmin in New Delhi

    (2016年8月22日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

    (c) The Financial Times Limited 2016. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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