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    ダルマダースの『インド講座』

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    メヘンディー

    2016 - 08/22 [Mon] - 18:32

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     手のひらや手の甲を赤く染めデザインする「メヘンディー」は、インドから西方諸国の女性のたしなみとして古くから親しまれてきたのだそうです。結婚式には欠かせない装飾で、様々な伝統的な文様を精緻に描きこんで、見るものをアッと言わせます。

     私の滞在しているOMハウスロッジで「ヴィジャヤ・ラクシュミ・美容デザイン学校」を運営している、オーナーの娘ニットゥーさんと、その友人のラージニーさんに、デモンストレーションしてもらいました。

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     「メヘンディ」は「ヘナ」「ヘンナ」とも呼ばれ、日本では、髪を染める為の自然の薬剤として知られているようです。ミソハギ科の低木で、インドではごく普通にどこにでも植えられています。艶のある小さな葉を粉にし、更に様々なものを追加して、髪の毛や皮膚、綿布や絹を、赤色や金色、褐色、黒色に染めるものとして使われています。

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     女性用の装飾品、腕輪(チュリ)などを売っている店にはどこにでも、「メヘンディ・ヘナ」の粉は売られています。

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     最近では、より発色をよくする為ケミカルなもの(赤インク)を添加し、すぐ使える形でパックしたものも売られています。

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     粉を買ってきたら、ガーゼを重ねて篩い(ふるい)にし、よく漉して、粉の粒を揃えます。抹茶のような臭いがあたり一面ただよってきます。

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     カトーリー(手のひら大のステンレス容器)に粉を入れ、濃い目の紅茶を少しづつ注ぎながらよくかき混ぜて練っていきます。水では駄目で、お湯の紅茶をポトポトと加えては練ります。髪の毛を染める時は、紅茶でなくコーヒーを使ったりします。決して玉(だま)にならないようにします。

     この練る作業の最中に、「ニルギリ・テール」と呼ばれる香油や、「ミッティー・カ・テール(灯油)」等も溶剤として、小さじ一杯づつくらいを加えていきます。灯油は熱気があるので、発色がよくなるのだそうです。紅茶を加えたり、油を加えたり、練り作業はたいへん重要で、柔らかすぎるとデザインをする時に流れてしまいますし、硬すぎると、デザインの途中でメヘンディーの線が切れてしまいます。

     よく練った「メヘンディ」は、その後1時間くらい置いておきます。途中、時々かき混ぜます。

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     「メヘンディ」を入れてデザインするのに使う「コッピー:漏斗(ろうと)」を作ります。薄いプラスチックを一方を閉じた筒状にして、合わせ目をテープで閉じます。15個ほど作ります。

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     別のカトーリー(ステンレス容器)に、砂糖をレモン汁に溶かしたものを用意します。

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     1時間以上経ったら、「コッピー」の中にメヘンディーを詰め込みます。入れ口はこの後しっかり閉じ込み、密閉します。これで準備が整いました。

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     デザインを始める時に「コッピー」の細い側(漏斗の先っちょ)をかすかに切ります。「コッピー」の胴体を押すと、先端からクリーム状のメヘンディーが出てきます。切り口の太さで、デザイン線の太さが決まりますので、充分計算して切ってください。

     メヘンディーを描く前に、定着を良くする為に、「ニルギリ・テール(香油)」を脱脂綿に含ませ、腕に塗ります。デザインは腕から始めます。

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     一般的にはまず、腕から人差し指か中指に向かってデザインパターンを作っていき、それに付随して、そのほかの指、あるいは手のひらの部分へとデザインを発展させていきます。花柄連続文様、ペイズリー柄、自作のパターンなど自由ですが、細部の細かさが全体のモチーフの中で統一されているように配慮すると、見た目が落ち着きます。

     やり直しはできません。メヘンディーを肌に塗ると、瞬時に定着します。

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     腕・手の甲側もデザインします。

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     メヘンディーは、春と秋の「ナヴァラトリ(ドゥルガプージャー)聖九夜祭」の時以外は、いつでもデザインする事ができます。結婚式用のメヘンディーが最も派手で、精緻な文様を描きます。その為のパターン画が用意されています。画用紙に文様を描いてメヘンディーの練習にしたりします。

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     複雑な文様でも、基本的には、線がクロスしないようにデザインしていきます。

     定着、発色を良くする為、メヘンディーを描いた所に、砂糖をレモン汁で溶かした液を塗ります。特に細かい文様を描いたら、何度も塗りこんで、メヘンディーが剥がれ落ちないようにします。

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     描いた後、手が使えなくなるので、指先は最後に塗ります。

     結婚式用のメヘンディー「ドゥルハンメヘンディー」は、隙間なく描くのが特徴で、文様のスタイルには、ラジャスタンスタイル、マルワリスタイル、パキスタンスタイル、カシミリスタイル、ベンガルスタイル、ジャイミスタイルなど、伝統的な文様のスタイルがあります。実際には、これらのスタイルを種々取り混ぜて描きます。

     結婚式の時、主宰神として勧請するガネーシャ神は、右手だけに描きます。

     結婚式では、「メヘンディー・キ・ラート」と言って、新郎側の女性達が、結婚式の前日に新婦のところにやって来て、新婦の手や腕にメヘンディーを描く儀式があります(地方によってはありません)。女性のたしなみとして、メヘンディーが描けるのは常識になっていますが、近年では、プロの「メヘンディー・アーティスト」を迎えて描いてもらう事もあるのだそうです。一回のデザイン料は500ルピーくらい。

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     最後に指先全部を塗りつぶして、出来上がりです。

     写真の右側が、最近流行りの「デザイナーズ・メヘンディー・スタイル」で、描かない空間があります。左側は、伝統的なスタイルで、結婚式用を意識してデザインしました。

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     完成したら、全体に、砂糖レモン汁をべったりたらします。これから5時間くらい、何もできません。ゆっくり乾燥して行くのが良いので、1時間に一度位、砂糖レモン汁を塗り加えます。

     5時間以上経ったら、香油を付けながら剥がしていきます。場合によっては、夜中じゅうメヘンディーをつけたままにし、翌朝、剥がしても構いません。

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     メヘンディーを剥がすと、だんだん赤色のデザインが浮き上がってきます(写真は、翌日の朝の状態です)。水仕事をしても、3週間くらいは、文様が継続しています。

     最近の「レディーメイド・メヘンディー(全部パックして売られているもの)」には、赤インク「アールタ」が含まれていたりして、純粋に、粉を紅茶と香料で練ったメヘンディーよりも、数倍、発色と定着が良くなっているそうです。本来「アールタ」は、足に描く文様の為に使われるものなので、それを嫌う人も多いそうです。
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