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    チャイナ(中華人民共和国)の偉大な歴史の信憑性

    2017 - 07/06 [Thu] - 15:58

    「歴史的に偉大な国」というイメージが、チャイナ(中華人民共和国)には必要らしい。大陸から離れた島国日本は、遣隋使、遣唐使の時代から「偉大な国の進んだ文化」を輸入することに努めてきた。それはしかし、おおよそ元寇を経て、室町時代の日明貿易の頃には、「進んだ文化」を輸入することはなくなってしまいました。以降、日本にとって大陸チャイナは、対等な貿易相手国として認識されるようになります。

    実際、「偉大な中国文明」とはいつの時代の話なのか、歴史家の見解も異なるようです。

    ◆◆◆ チャイナ(中華人民共和国)の偉大な歴史の信憑性 ◆◆◆

    A not-so-golden age
    China has been poorer than Europe longer than the party thinks
    習近平氏の「中国の夢」、千年間のGDPで精査

    How will this affect Xi’s ”Chinese dream”?


    日経新聞 電子版 2017/7/1 6:30
    The Economist 記事 Jun 15th 2017 | BEIJING

    中国の習近平国家主席は、世界で最も豊かだった、アヘン戦争以前の中国を取り戻すとの「夢」を掲げる。しかし、中国は19世紀どころか14世紀には欧州主要国に追い抜かれていたとする研究が発表された。習氏はかつての豊かさではなく貧困縮小を目標にするのがよい。共産党には実績があるし、実現可能な目標だ。

    XI JINPING, China’s president, likes to talk of his “Chinese dream”. He says it involves “the great rejuvenation of the Chinese nation”.
    中国の習近平国家主席は、「中国の夢」という言葉を好んで口にする。「中華民族の偉大なる復興」を成し遂げることだという。

    To him this means that under the Communist Party, China will again be the world’s richest, most powerful country as it was before the “hundred years of humiliation”- the economic disasters and territorial grabs by foreigners during the century after the first opium war of 1839-42. By extension the party’s legitimacy will rest on this rejuvenation.
    習氏にとって中国の夢は、共産党による指導の下で中国が、世界で最も豊かで最も強い国に再びなることを意味する。「屈辱の100年」が始まる前のようにだ。屈辱の100年とは、1839~42年に起きた第1次アヘン戦争以降の100年間のこと。中国は列強により経済を蹂躙(じゅうりん)され、領土を奪われた。習氏の理屈を展開すると、中国共産党がこの国を統治する正統性は、この復興が成し遂げられるか否かにかかっている。

    But what if China was not the world’s richest country before 1839 ? What if it has lagged behind Europe not for 175 years but for 675 ? Would Mr Xi’s Chinese dream be so compelling ?
    だが、もし1839年以前の中国が、世界で最も豊かな国でなかったとしたらどうだろう。中国が欧州に追い抜かれたのが175年前ではなく、675年前だったとしたら。それでも、習氏のいう中国の夢はこれほど人を引きつける力を持つだろうか。

    ■14世紀、欧州に追いつかれた

    A new study by Stephen Broadberry of Oxford University, Hanhui Guan of Peking University and David Daokui Li of Tsinghua University in Beijing argues that China has indeed lagged behind Europe for centuries.
    国際的な経済史学者のグループが、この点について新たな研究を発表した*。共同研究に参加したのは、英オックスフォード大学のスティーブン・ブロードベリー氏、中国・北京大学の管漢暉氏、北京にある清華大学の李稻葵氏の3氏。この研究によると、中国は実は、数百年前から欧州に後れを取っていたという。

    *=2017年4月に発表された"China, Europe and the Great Divergence: A Study in Historical National Accounting, 980-1850"を指す

    20170617_CNC046.png
    中国と欧州主要国、日本のGDP推移。1400年には中国のGDPは欧州諸国に抜かれた
    出所:The Economist/"China, Europe and the Great Divergence" by S. Broadberry, H. Guan and D.D. Li

    It compares levels of GDP per person in China, England, Holland, Italy and Japan since around the year 1000. It finds the only period when China was richer than the others was during the 11th century. By that time China had invented gunpowder, the compass, movable type, paper money and the blast furnace.
    3氏は、西暦1000年前後以降の中国、英国(イングランド)、オランダ(ホラント地方)、イタリア、日本の1人当たり国内総生産(GDP)の水準を比較した。その結果、中国がほかの国々よりも豊かだったのは、最初の100年間、つまり11世紀だけだったことが分かった。中国はそれ以前の時代に、火薬、羅針盤、活版印刷、紙幣、溶鉱炉を発明している。


    But according to Mr Broadberry and his co-authors, Italy had caught up with China before 1300, and Holland and England by 1400. Around 1800 Japan overtook China as the richest Asian country.
    ブロードベリー氏らによると、西暦1300年までにまずイタリアが、1400年までにはホラントとイングランドが中国に追いついた。1800年ごろには日本が中国を追い抜き、アジアで最も豊かな国となった。

    Chinese GDP per person fell relentlessly during the Qing dynasty (1644-1912). In 1620, it was roughly the same as it had been in 980. By 1840, it had fallen by almost a third.
    中国の1人当たりGDPは、清朝時代(1644~1912年)に極端に低下した。1620年には980年とほぼ同水準だったが、1840年にはその3分の2に低下した。

    ■過去のGDPを推定する

    These findings challenge a hitherto common belief that China and Europe had similar living standards for centuries until the West’s industrial revolution began in the late 18th century: a point often referred to by historians as the “great divergence”. This view, promoted by Kenneth Pomeranz of the University of Chicago, lends more support to the party’s understanding.
    この研究成果は、従来の常識に反するものだ。これまでは一般に、中国と欧州の人々の生活水準は、18世紀後半に産業革命が始まるまで数百年にわたり同程度だったと考えられてきた。歴史学者らはこの18世紀の分岐点を、しばしば「大分岐」と呼ぶ。この見方は、米シカゴ大学の歴史学者ケネス・ポメランツ氏が広めたものだ。中国共産党の考え方は、この見方によって補強されている。


    Researchers used not to be able to work out GDP from 1,000 years ago. Angus Maddison, an economic historian, was among the first to try.
    1000年前のGDPを算出することなど、かつてはできなかった。最初にこれを試みたのは、英経済史学者のアンガス・マディソン氏だった。

    But the research by Mr Broadberry and his colleagues, which scales up local and private records to generate national accounts, offers greater detail. The first study of Britain’s historical GDP using this technique appeared in 2008.
    ブロードベリー氏らの研究は、地方の役所の記録や個人の文書を多用して国全体の経済を推定し、マディソン氏よりも詳細な結論を導いた。この技法を用いた最初の研究は、英国のGDPの歴史的推移を推算したもので、2008年に発表された。

    It was followed quickly by other ones focusing on Holland, Italy and now on China.
    その後、オランダとイタリアについての研究が立て続けに発表され、このほど中国のGDPに関する成果が発表されるに至った。

    Doubts remain about the quality of the Chinese data.
    中国のGDPを推定するのに用いたデータの質については疑問が残る。

    A recent study by Kent Deng and Patrick O’Brien of the London School of Economics argues they are too fragmentary. It is hard enough comparing the living standards of different countries today, let alone doing so in the distant past with far less precise statistics.
    英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のケント・デング氏とパトリック・オブライエン氏は最近の研究の中で、中国のデータはあまりに断片的すぎると指摘している。異なる国の生活水準を比較するのは今日でさえ容易でない。正確な統計がはるかに少ない遠い過去にさかのぼって比較するのが困難であることは言うまでもないだろう。

    Mr Broadberry responds that China’s historical sources are no worse than those available for medieval England. He also notes that imperial China and early-modern Europe both used silver as a unit of value, facilitating comparison.
    ブロードベリー氏はこれに対し、中国の歴史資料の質が、中世のイングランドについて入手できる資料に比べて劣ることはないと主張する。また、皇帝が治めていた時代の中国も、近代初期の欧州も、価値の単位として銀を用いていたため、その分、比較がしやすいと述べている。

    ■産業革命以前から

    But there remains a vital difference of scale. Italy and the Holland were the richest parts of Europe in the 14th and 15th centuries. It might be better to compare them not with China as a whole but with its richest part, the Yangzi delta, around modern-day Shanghai.
    しかしなお、規模の違いという重要な問題が残る。イタリアやホラントは、14~15世紀の欧州で最も豊かな地域だった。これらの地域と中国を比べるのなら、中国全体ではなく、中国の中で最も豊かだった長江(揚子江)河口のデルタ地帯、つまり現代の上海周辺地域と比べるほうが適切だろう。


    If you do that, England and Holland were still richer than the Yangzi area in 1800 but the point at which they overtook the delta turns out to be around 1700. This is not so different from Mr Pomeranz’s view that the great divergence happened in the 18th century.
    そのような調整を加えてみても、1800年にはやはり、英国とオランダのほうが長江デルタ地帯よりも豊かだった。ただし、これらの国が長江デルタを追い抜いたのは、(中国全体を追い抜いた1400年ではなく)1700年ごろだったことが分かった。これだと、大分岐が18世紀に起こったとするポメランツ氏の見解と大きくは違わない。

    But it still means the process had begun before the industrial revolution, which in turn implies that European wealth and Chinese poverty cannot be explained by industrialisation: they must reflect institutional differences.
    しかし、それでもなお、中国と欧州との分岐の過程が産業革命以前から始まっていたということはできる。結局、欧州の豊かさと中国の貧しさが産業化によって生じたとは説明できないことになる。両地域におけるこの違いは、制度的な違いを反映しているはずだ。

    Mr Xi would do better to consider a different source of legitimacy from history: poverty reduction.
    習氏が正統性の根拠を歴史に求めたいのなら、別の面に目を向けるほうがよい。貧困を減少させた点だ。

    If Mr Broadberry and his co-authors are right, Chinese peasants saw almost 1,000 years of decline and misery after 1000. But Mr Xi’s party has massively reduced rural poverty and hopes to eradicate it by 2020. That is an achievable dream.
    ブロードベリー氏らの主張が正しいとしたら、中国の農民は西暦1000年から1000年近くにわたり立場を弱め続け、困窮にあえいできた。しかし、習氏が現在率いる共産党は、地方の貧困を大幅に縮小した。さらに、2020年までに貧困を完全に消し去ることを目指している。この夢は実現が可能だ。

    This article appeared in the China section of the print edition under the headline "A not-so-golden age"

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